【ゲーム関連株日記】割安? 割高? ROE、PER、PBRについて【その17】

 自分の持ち株と全く関係ない話を書いている間に、日経平均株価は大幅に下落し、私の持ち株もつられて下落していた。70万円くらいあった含み益がごっそりなくなってしまった。かろうじてプラスは維持しているものの、このまま日経平均株価が落ちていくなら、またマイナスの世界に足を踏み入れるだろう。

 前回、GameStop株の急騰の話を書いたその数日内で、自分の持ち株の急落が起こった。なかなか、調子が良いときに自分の持ち株の話が書けない。

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 いち早くマイナスの世界に突入したのは、ずっと持ってるのになかなか上がらないことでお馴染み(私の中でだけだが)の西松屋(7545)と、最近こっそり買っていたマーベラス(7844)だった。

西松屋(7545)とマーベラス(7844)

 西松屋は-130,000円、マーベラスは-35,000円で、他の含み益を食いつぶしている。どちらも一時期はプラスだったのに一気に下がってしまった。いいところで利益確定しておけばよかった。

 特に西松屋は大体同じ範囲内で株価が上がり下がりを繰り返しているから、うまく立ち回れば、20〜30万くらいは利益確定出来ていたはずだ。「ある程度上がったところで利確。下がったら買い戻す」とすればいいだけなのに、「そろそろ売らないとまた下がるぞ」というあたりまで上がっていても、「今度の上昇は今までと違う。今度こそはこのまま上がり続ける」と思い持ち続けてしまい、結局いつものところで、いつものところまで下がってしまう。

こっそり買ったマーベラス

 マーベラス(7844)を買ったのは、天穂のサクナヒメが売れているからというのもあるのだが、それはそれとして、牧場物語、ルーンファクトリー、ノーモアヒーローズと最近はSwitchに力を入れているところに好感を持った。株式用語の嫌気の対義語の好感ではなく、言葉通りに会社の方針に好感を持った。

割安なのか割高なのか

「好きな会社を応援するために株式を買っている」とは言え、出来る事なら大損はしたくないので、割安なのか、割高なのか位は確認しようと、ROE(自己資本利益率)、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)を見るようにしている。本当は四季報や決算報告書を読み込んだ方がいいのだろうが、なかなかそこまでは出来ない。おいおいは読めるようになりたいと思っているので、勉強中だ。

ROE、PER、PBRのそれぞれの意味

 それぞれ計算式だけを書き出すとこうなる。

ROE、PER、PBRの計算式
  • ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
  • PER(倍) = 株価 ÷ 1株当たりの当期純利益
  • PBR(倍) = 株価 ÷ 1株当たりの純資産

 これだけだと何のことだか良く分からない。一つ一つ見ていこうと思う。

ROE(Return on Equity:自己資本利益率)

自己資本利益率 = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

 三つの内、これだけ100分率(%)で表されるため、計算式に×100がついている。

 当期純利益というのは「会計期間(通常は1年間)に会社が活動した結果として得た全収益から、全ての費用や税金なんかを差し引いた結果残った利益」のことだ。
 家計簿で言うなら、全収益とは「給料をもらった」とか、「株で儲けた」とか、「ネットオークションで物が売れた」とか、とにかく活動の結果手に入ったお金のことで、そこから「所得税、住民税を払った」とか、「食事代、電気代、水道代その他、生命活動を維持していくのに必要なお金を使った」とか、活動するのに必要だったお金を引いたものという感じだろうか。つまりは、1年で増やせた貯金の額だ。

 自己資本は、株主が払い込んだ資本金や、利益剰余金などの事をさしている。一方、銀行に借りたお金のようにいつか返さないといけないものは、他人資本と呼ばれる。
 家計簿で言うなら、貯金がそれにあたるだろう。

 ROEを上記の通りに家計簿で例えて式にすると、「一年間で増えた貯金の額 ÷ これまでの貯金の額 × 100」となる。例えば「貯金が1000万円ある人が、一年間で貯金を100万円増やしました」なら、ROEは「100万 ÷ 1000万 × 100」で10%となる。
 同じペースで貯金が増えていくと考えたら、10年で貯金が2000万円だ。「10年で貯金が2倍になるならなかなかいいんじゃない?」というわけで、ROEが10%~20%あれば優良企業と判断されるようだ。(毎年ROE 10%を維持するなら、次の年には貯金が1100万になっているので、次の年は増える貯金の額が110万じゃないと10%にならず、「100万円ずつ増えて10年で貯金が2倍」なら、10%を維持出来ていないが、計算が面倒なので……と書いている間に計算できたな。ちょっと計算してみると8年目で2倍を超える計算となった。)

 ROEっていうのは、どのくらいのペースで貯金が増えているか、ということなんだな、と私は理解した。ROEが10%なら1年間で貯金が10%増えて、20%なら1年間で20%増えて、というわけだ。

 自己資本が少なかったり、当期純利益が大きかったりすれば、ROEは高くなるので、ROEが高いということは、効率的にお金を使って大きく稼いでいるということになる。

 ただ、気を付けないといけないことがある。「貯金が1000万円ある人が、一年間で貯金を100万円増やしました」でも「生活費は全部サラ金で借りて支払っています」だとしたら何の意味もない。

 そこは自己資本比率と言って、「純資産 ÷ 総資本(負債+純資産) × 100」であらわされる数字を確認する必要がある。
 家計簿で言うなら、自由に使えるお金の内、借金じゃないお金がどれだけあるかを表した数字となるのかな。100%なら使えるお金が全部自分のお金ということになるし、75%なら使えるお金の4分の1は借金で成り立っている、というわけだ。

ROE(Return on Equity:自己資本利益率)まとめ
  • ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
  • 当期純利益とは、会計期間(通常は1年間)に会社が活動した結果として得た全収益から、全ての費用や税金なんかを差し引いた結果残った利益のこと。
  • 自己資本とは、株主が払い込んだ資本金や、利益剰余金などのこと。
  • ROEが高い = 手持ちのお金を効率的に使って大きく稼げている。
  • ROEが低い = お金があってもそれを上手く使えずあまり稼げていない。
  • li>ROEが10%から20%あれば、優良企業と言える。
  • ROEが高いだけではなく、自己資本比率が高いことも確認する必要がある。

PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)

株価収益率 = 株価 ÷ 1株当たりの当期純利益

 式はわかりやすい。株価を1株当たりの利益で割るというただそれだけだ。ただ、それが何を意味しているのか分かりにくい。その計算をして何になるのか?

 そもそも、「1株当たりの当期純利益」というのが良く分からない。よく分からいのに、これにはEPS(Earnings Per Share)というなにやら重要そうな名前がついていて、話はさらに混乱を極める。

 どういうものかわからないが、「1株当たりの当期純利益」と言っているのだから、当期純利益を発行済株式総数で割れば出てくる数字なのだろう。当期純利益はROEの説明の時に出てきた通り「会計期間に会社が活動した結果として得た全収益から、全ての費用や税金なんかを差し引いた結果残った利益」のことだ。式の意味は分かるが、なぜそんなものを計算するのかわからない。

 良く分からないが、割られる方の数字である株価が上がればこの数字は上がるだろうし、株価が下がればこの数字も下がるだろう。逆に割る方の数字であるEPSが上がればこの数字は下がるだろうし、EPSが下がればこの数字は上がるだろう。

 結局は「1株当たりの当期純利益が高い」か、もしくは「株価が低い」かのどちらかでPERが低くなる。

 また、PERが高い業種、低い業種とあるので、PERを比較するときは同業種内の他企業と比較する必要がある。

 まとめるとこうなる。

PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)まとめ
  • PER = 株価 ÷ EPS(Earnings Per Share)
  • EPS = 1株当たりの当期純利益
  • PERが低い = EPSが高い、株価が安い = 割安
  • PERが高い = EPSが低い、株価が高い = 割高
  • ただし、EPSは過去のものを元に計算しているため、今現在PERが高くても、EPSが上昇傾向にあるなら、将来的にはPERが下がっていく可能性がある。
  • 割安でもあまり買われず株価が下がっている場合は、EPSが下がってきており将来性がないと思われている可能性がある。
  • 割高でも買われて株価が上がっている場合は、EPSが上がることを期待されて買われている可能性がある。
  • 企業間で比較するときは、同業種内の他企業で比較した方が良い。

PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)

自己資本利益率 = 株価 ÷ 1株当たりの純資産

 PERが株価を「1株当たりの当期純利益」で割った数字なのに対して、PBRは株価を「1株当たりの純資産」で割った数字だ。
「1株当たりの当期純利益」にEPSという名前がついていたように、「1株当たりの純資産」にもBPSという名前がついている。聞いたこともないような単語が次々に出てくる。

 それでも、PERよりは少し理解しやすい数字かもしれない。株価というのは、つまり「1株当たりの株の価格」であるため、それを「1株当たりの純資産」で割るという事は、株の価格と純資産の価値と比較しどちらが高いかを比較するという事だろう。「1株当たりの株の価格」と「1株当たりの純資産」がぴったり同じなら、1になるし、割られる方の「株の価格」の方が高ければ1を超えるし、割る方の「純資産」の量の方が高ければ1を下回る。

 この式を変形してみると、なお理解がしやすい。割る数、割られる数の両方に発行済株式総数をかけると、「株価 × 発行済み株式総数」で時価総額、「1株当たりの純資産 × 発行済株式総」で純資産となるので、「時価総額を純資産で割ったもの」ということになる。つまり、PBRは時価総額と純資産とでどっちがより大きいかというだけのものだということがわかる。

 1を超えていれば割高、1を下回っていれば割安ということでいいだろう。ただ、どうも色々調べていると、無形固定資産に計上できない無形固定資産があるので、「1を超えていればすなわち割高である」という事は出来ないようなのだ。

 また、わけのわからないことになってきた。

 例えば、薬の特許やそれこそゲームタイトルの商標権などは資産ではあるのだが、数字にして計算することは出来ないようなのだ。他社から買ってきた権利であれば、無形固定資産に計上出来るようだが、そうで無ければ「開発にかかった費用」であるとか、「儲けられる可能性のある金額」であるとかでは、純資産として計上は出来ないということのようだ。(参考リンク3,4参照)

 数字にならない資産を沢山もっていれば、PBRが少々高くても良いということになる。ゲーム会社のPBRは大体どこも2以上なのはそういうことなのだろうと思う。

PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)まとめ
  • 自己資本利益率 = 株価 ÷ 1株当たりの純資産
  • (自己資本利益率 = 時価総額 ÷ 純資産 とも書ける)
  • 1を超えると割高、下回ると割安。
  • ただし、知的財産権は純資産に計上されないため、知的財産を活用する業界のPBRは高めになる。
  • 企業間で比較するときは、同業種内の他企業で比較した方が良い。

マーベラスの場合

 マーベラスは「ROE 8.9%、PER 27.30 倍、PBR 2.17 倍、自己資本比率 80.9%」と言った感じだった。

 私の今のイチ押しイマジニアが「ROE 7.8%、PER 16.28 倍、PBR 1.21 倍、自己資本比率 93.3%」なので、数字だけ見るとそれよりは少し割高かなという印象にはなる。しかし、知的財産権(以下、IP(Intellectual Property))の話も考慮に入れると少し話が変わってくる。イマジニアはコンシューマー機で売れているソフトというとメダロットとフィットボクシングぐらいで、あとは他企業の版権物のスマホゲームをいくつか出している程度だ。一方、マーベラスは最初に挙げた牧場物語、ルーンファクトリー、ノーモアヒーローズ以外にも、閃乱カグラもあるし、固定ファンのついているIPが多数ある。よほど失敗しなければ安定した売り上げが望めるだろう。しかも、Switchが売れている分、新規のユーザー獲得も狙えるだろう。そう考えると、マーベラスがそれほど割高とはいえなさそうだ。

 規模が違いすぎて意味があるのかどうかわからないが、コーエーテクモHDとも比較してみる。「ROE 12.7%、PER 43.28 倍、PBR 5.89 倍、自己資本比率 85.5%」なので、数字だけみるとこれよりは割安っぽく感じる。しかし、コーエーテクモHDはマーベラス以上に多様なIPを持っている。汎用性が高く他企業のIPともコラボしやすい無双シリーズもあれば、信長の野望、三国志、大航海時代、Winning Postのような根強いファンに支えられている昔からのシリーズもある。そこへ最近では大手らしい大作シリーズとして仁王なんかも追加されている。硬派なゲームばかりかと思いきや、軟派なDEAD OR ALIVEシリーズまである。そう考えると、マーベラスがそれほど割安というわけでもなさそうに思う。

色々考えた末に買ったはずなのに

 と、色々考えた末に買ったんだけど……。

 これが2021年2月22日の市場終了後の含み損益。マーベラスが2つあるのは、一つはNISA口座で、もう一つは特定口座だからだ。

 そして、翌日の2月23日は祭日で市場はお休み。24日、25日と下げ続け、次が2021年2月26日の市場終了後。

 上がることを期待して下がった所を買い足してみるもさらに傷を広げるだけに……。2月25日発売の「牧場物語オリーブタウンと希望の大地」の売上に希望を託すしかない。

参考にしたサイト

 あとで自分が読み返す時にどのサイトやブログを参考にしたのかを確認するためのブックマークみたいな気持ちでリンクをはっている。

参考リンク1
参考 株の銘柄選び:稼ぐチカラは?「ROE」で分かる企業の収益力トウシル
参考リンク2
参考 ROE・PBR・PERの関係からみえてくることとは?トウシル
参考リンク3
参考 貸借対照表(B/S)には特許権の価値(時価)が表されるのか?溝口公認会計士事務所ブログ
参考リンク4
参考 知的財産権 -自社開発と他社からの購入で大違いの評価PRESIDENT Online

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