【ゲーム関連株日記】待てば上がってたんだな。【その4】

「コロプラの株を300株買ったその1ヶ月後に、コロプラは任天堂にこっそりと訴えられており、そのことが発表されたさらにその1か月後に株価が急落した。しばらく様子を見て、上がる見込みはなさそうだと諦めて売ったところ、通算で80,000円くらいあった実現益が全てなくなり、-10,000円位になった」というのが前回のあらすじ。私はそこで損切りは早くした方が良いという事を学んだ。

【ゲーム関連株日記】やっぱり株の世界ってこういうことがあるんだな、と思った出来事。訴訟と急落。【その3】

 それまでの売買は100株ずつだけだったのに、300株買った途端にこの仕打ち。この時も100株ずつの売買にしていれば、実現損益+60,000円位で終われていた。とはいえ、最終的に10,000円位のマイナスですんで良かった。「でも、こういうことが続くと困るな」としばらく株売買はお休みすることになった。

またちょっと買ってみた。

 それから半年後、何の脈絡もなく、また急に買ってみようという気になった。

 また100株ずつの売買だ。ちょっとした上がり下がりを楽しむだけならそれでよかった。もともと、本格的に儲けたいわけではない。

 その時に買ったのはコナミだった。基本的にゲーム関連株を買おうと思っていたのだが、どうにも浮き沈みが激しい。それなら多角経営しているところを買ってみようと思ったのだ。コナミはスポーツジムを経営しているし、ゲームでヒット作に恵まれなくても、例えそれが年単位で続いたとしても大丈夫だろうという考えだった。それが2019年11月26日。その考えが吉と出るか、凶と出るか。

 結論から言うと、完全に凶と出た。

その1か月後

 コロプラの時は、私が株を買った一ヶ月後にコロプラは任天堂から訴えられており、さらにその一ヶ月後、そのことが発表され株価が急落した。

 それと似たようなパターンだ。私がコナミの株を買ったその一ヶ月後の2019年12月31日。武漢市衛生健康委員会が「27人が原因不明のウイルス性肺炎にかかり、うち7人が重症」と発表した。

 この段階では誰もそこまでの注意は払ってなかっただろう。重症急性呼吸器症候群(SARS)のときや、中東呼吸器症候群(MERS) のときのように、治療法は見つからずとも、これまでの感染対策で乗り切れると誰しもが考えていたと思う。

 ところがその後一ヶ月、話は急展開する。2020年1月30日。WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」を宣言した。この辺りからコナミの株価は落ち始めたが、まだまだ余裕があった。

 本格的な急落が始まったのは、2月27日の首相による「3月2日以降の小中高の臨時休校要請」からだった。コナミのスポーツジムは3月2日~15日の間、スタジオ、プールのプログラム、大人スクール(60歳以上向け運動スクールなど)を休止することに決めた。さらにその後、休止期間は延長し、3月一杯は休止することとなった。

夏までは待ってみよう

 前回、損切りは早めにした方がいいという事を学んだわけだが、今回の急落の原因は感染症であり、その感染症が落ち着けば元の株価に戻る可能性が高い。とりあえず夏まで待ってみよう。暖かくなっても感染が広がるようなら、しばらくは無理だろう。そのときは諦めよう、と考えた。

 そして、8月が来た。状況は一向に変わらずだった。株価は多少上がってきていたが、新型コロナの状況が変わらなければ、これ以上上がることはないだろうと売ってしまった。

 こんな記事が出ていたのも、売るきっかけになった。

参考 スポーツクラブが売り上げ激減、コロナで身の細る思い M&A Online

 そこでも読みが外れた。

 よくわからないが、売ったあとになぜか上がっていた。割と良くないタイミングで売った気がする。半年待ったのに、あと3ヶ月が待てずに売ってしまった結果、寝てるだけで手に入った140,000円をみすみす棒に振ってしまった。

 スポーツジムがあるからと思って買った株だけに、そこにとらわれ過ぎていたのかもしれない。そもそも、本業のゲームソフトの方で、それほど好きなゲームがなかったので、スポーツジムの方に目がいってしまっていたのだ。

 やはり、多角経営だとか、安定しているはずだとか余計なことは考えずに、好きなゲームを作ってくれているところの株を買うのが一番だと反省した。「これからは損失を出しても、納得できるところを買うことにしよう。含み損が膨らんでいても、気にしないで持っていられる所を買うんだ」。そう決心した。それなら変なタイミングで売ってしまうことはなくなるだろう。

 もちろん、コナミも嫌いなゲーム会社ではないのだ。イー・アル・カンフーは結構やったし、悪魔城ドラキュラシリーズは名作揃いだと思う。初代悪魔城ドラキュラはディスクシステムを持っていた従兄弟の家でやらせてもらってクリアしたし、PS の名作「月下の夜想曲」は確かにメトロイドと併せてメトロイドヴァニアという一つのジャンルにしただけはあると思うし、NINTENDO 64の3Dになったやつは残念な出来だと感じはしたけど、Xbox360のドラキュラHDではフルHDに敷き詰められた2Dドットの悪魔城に最大6人までの同時プレイが出来るようになっていてあまりに予想外の方向への進化で感心した。グラディウスもツインビーもロードファイターも面白かった。その他にコナミの代表作といえば、メタルギアやときめきメモリアルなどもある。コナミが面白いゲームをたくさん作っているのは確かだ。ただ私にとって「これ!」というのがないだけだ。

 コナミは2011年にハドソンを買収したが、ハドソンも言うほど好きなゲームがなかった。面白いゲームが沢山あるのは確かとはいえ、だ。高橋名人の冒険島や桃太郎伝説関連のソフトは確かに良かったし、10秒間の連打数をはかってくれるシュウォッチは、オリジナルを持っていたし、2008年の復刻版も買った。「21世紀の連射王は誰だ!!」には動画も投稿した。それでもコナミと同じで、私にとっての「これ!」というのがない。

動画を撮ったカメラの性能の問題で止まっているように見える。

 コナミとハドソンに対する評価はともかく、とりあえず、これで前回の損失と合わせて、通算100,000円位のマイナスとなってしまった。

 その結果、損切りも大事だが、待つことも大事という事を学び、結局は「場合による」という身も蓋もない結論に達した。

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