白雲の章 竪琴の節 追懐の風景

大司教レアからの指示により、青獅子学級は盗賊の討伐に出なければならない。

セテスも行かせる気満々だ。生徒たちにとっては初めての実践らしい。さすがのディミトリも多少は緊張しているのではないかと思ったが、そんな素振りはちらりとも見せなかった。

ジェラルトは心配している様子だった。無論、げいむすきおが盗賊相手にどうこうなるとは思っていない。教師の立場で生徒たちを指揮することに関して案じてくれていた。
だが、それよりももっと憂慮していることがあるようだ。大司教レアのことだ。「慣れるのはいいが、気を許すんじゃねえぞ」と助言をくれる。それは大司教レアについてのみ言っているのか、大司教レアが統治するこの修道院全体のことについていっているのか。
スカウトってなんだ

盗賊討伐は5月31日。 その日までに十分な準備をしておかなければならない。

まずは持ち物整理。各キャラ武器を一個は持たせて、傷薬も用意する。盾とか初級試験パスとかなんだろう……。お金もないし、まだ、盗賊相手に必要ないだろうと買わないでおく。

それより気になったのが「スカウト」。他の学級の生徒を我が青獅子学級に迎えることができるのだろうか?
強いキャラを集めて、強いチームを作れるんだろうけど……「面倒だな」という思いが先に立つ。とりあえず、一人スカウトしてみようと思ったが、条件を満たしていないためにできなかった。できなくて、むしろほっとした。まだ、スカウトについて考える必要はなさそうだ。

それから釣りをする。盗賊討伐の準備に一切関係ないがとりあえず釣りはしておく。
教師らしく教育を。

散策を終えて次の日。今度は教師らしく、教壇に立つ。……といっても何をしていいかわからない。そこへすかさず級長ディミトリがサポートを入れてくれる。

とはいえ、面倒なので適当に聞き流してさっさと教育を始めてしまう。私は実践で覚えていくタイプだからだ。ただ、それをすると、基本的なことを知らないままで、気付くと中盤位になっていることがある。そして、そこで初めてとりかえしのつかないことに気付いて、最初からやりなおさなければいけなくなる、ということがある。これまでに何度もあった。
特に偏ったことをする癖があるので、中盤から終盤にさしかかるあたりで詰んでしまうことがある。例えば、レベルが上がると、自分でステータスを割り振りしないといけないようなゲームがあるとする。私はHPに一切振らず、ずっと攻撃力にのみ振り続けるというようなことをする。すると、攻撃力は高くても、すぐに死んでしまい役に立たないキャラが出来上がる。そういう話である。
だが、悔い改めたりしない。それも含めてのゲームだ。
教育開始

個別指導、おまかせ指導、グループ課題、目標設定とある。おまかせ指導や目標設定は気にせず、個別指導とグループ課題だけをする。
個別指導

個別指導では技能を単体で鍛えることが出来るみたいだ。ただ、今のところ出来るのは3人までのようなので、メルセデスの信仰、アネットの理学、イングリットの槍術を指導する。意外とバランスよく無難な育て方をする。面白味にはかける。
グループ課題

グループ課題では厩舎の管理で馬術の技能を、草むしりで重装の技能を、上空警備で飛行の技能を上げることが出来るようだ。とりあえず、騎馬隊を作りたいので、槍術に優れるディミトリとイングリットの馬術をあげることにする。説明も読まずにやっているため、このやり方で、将来的に騎馬隊が作れるのかどうかはわからない。完全にイメージだけでやっている。