インクに潜りながら、こう考えた。
攻めに攻めてもしのがれる。守りに徹せど崩される。裏取りしてたら全滅だ。とかくにガチマは勝ちにくい。
勝ちにくさが高じると、安い所で戦いたくなる。どこで戦っても勝ちにくいと悟った時、ツイートが生れて、ブログが出来る。
戦えども戦えどもウデマエもチョウシも上がらない。ただ、ランクだけが無駄に上がっていく。
前に出過ぎて負けたあとは熱くなりすぎたと反省し、死なないようにと慎重になれば、前線を上げられずに押し込まれて惨敗する。
敵が強かったとか、味方が弱かったとか、そんなことは関係がない。勝てなかったのはただ自分が弱かったからだ。上のウデマエにいった人達はこういう試合にも勝っているからこそ、上のウデマエなんだ。
この戦いに勝てない程度の実力ならば、例え何かの拍子で上に行けたとしても、私が勝てなかったような不利なバトルを制覇して、実力で上がっていった人達の中でまともに戦えるとは思えない。
どんな逆境をも跳ね返す強さが欲しい。
しかし、強さを求めれば求めるほどに焦りはつのり、心は落ち着きを失う。求める理想と、今の実力との乖離に苦しむ。
だから私は心の安寧と救済を求めてこのブログを記す。書くことで自らの弱さをみつめ、認められるように。願わくば同じように強さを求める同胞の慰めとなるように。
夏目漱石が草枕で導入の一節として「どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る」と書いた気持ちが今はよくわかる。「あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い」。
勝てなくて心が折れそうな人、煽りイカに我慢できずにイライラする人、マッチングに不満のある人、フレンドに厳しいことを言われた人、原因もわからず連敗が止まらない人……。心乱された人たちがこのブログを読んで、また気持ち穏やかにバトルへとおもむけるようになれば、と切望する。