第165回芥川龍之介賞と第165回直木三十五賞(2021年上半期)の候補作品が公益財団法人日本文学振興会のサイトで発表されました。
芥川賞は5作品が候補に挙がっています。今回は3人が初ノミネートです。石沢 麻依(いしざわ まい)、くどう れいん(くどう れいん)、高瀬 隼子(たかせ じゅんこ)が初ノミネートで、千葉 雅也(ちば まさや)は『デッドライン』が第162回芥川龍之介賞候補作に、李 琴峰(り ことみ)は『五つ数えれば三日月が』が第161回芥川龍之介賞候補作に選ばれている。
直木賞は3人が初ノミネート。一穂 ミチ(いちほ みち)、佐藤 究(さとう きわむ)砂原 浩太朗(すなはら こうたろう)が初ノミネートで、呉 勝浩(ご かつひろ)は『スワン』が第162回直木三十五賞候補作に選ばれており、今回は2回目となる。澤田 瞳子(さわだ とうこ)は『若冲』が第153回、『火定』が第158回、『落花』が第161回、『能楽ものがたり 稚児桜』が第163回の直木賞候補作に選ばれており、今回が5回目となる。
選考会は2021年7月14日(水)、都内にて開催とのことです。例年通りに東京・築地「新喜楽」で行われるのでしょう。
選考委員は芥川賞が小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、堀江敏幸、松浦寿輝、宮本輝、山田詠美、吉田修一の9人。
直木賞が浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆきの9人となっています。[/prpsay]
第165回芥川龍之介賞候補作品
作品名 | 著者 | 掲載誌 | 月号 |
貝に続く場所にて | 石沢 麻依(いしざわ まい) | 群像 | 6月号 |
氷柱(つらら)の声 | くどう れいん(くどう れいん) | 群像 | 4月号 |
水たまりで息をする | 高瀬 隼子(たかせ じゅんこ) | すばる | 3月号 |
オーバーヒート | 千葉 雅也(ちば まさや) | 新潮 | 6月号 |
彼岸花(ひがんばな)が咲く島 | 李 琴峰(り ことみ) | 文學界 | 3月号 |
選考委員
小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、松浦寿輝、堀江敏幸、平野敬一郎、山田詠美、吉田修一選考委員 | 芥川賞受賞作品 | 受賞回 |
小川 洋子 | 妊娠カレンダー | 第104回(1990年下期) |
奥泉 光 | 石の来歴 | 第110回(1993年下期) |
川上 弘美 | 蛇を踏む | 第115回(1996年上期) |
島田 雅彦 | なし(候補に挙がったのは計6回) | |
堀江 敏幸 | 熊の敷石 | 第124回(2000年下期) |
松浦 寿輝 | 花腐し | 第123回(2000年上期) |
平野 敬一郎 | 日蝕 | 第120回(1998年下期) |
山田 詠美 | なし(候補に挙がったのは計3回) | |
吉田 修一 | パーク・ライフ | 第127回(2002年上期) |
第165回直木三十五賞候補作品
作品名 | 著者 | 出版社 |
スモールワールズ | 一穂 ミチ(いちほ みち) | 講談社 |
おれたちの歌をうたえ | 呉 勝浩(ご かつひろ) | 文藝春秋 |
テスカトリポカ | 佐藤 究(さとう きわむ) | KADOKAWA |
星落ちて、なお | 澤田 瞳子(さわだ とうこ) | 文藝春秋 |
高瀬庄左衛門御留書(たかせしょうざえもんおとどめがき) | 砂原 浩太朗(すなはら こうたろう) | 講談社 |
選考委員
浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき選考委員 | 直木賞受賞作品 | 受賞回 |
浅田 次郎 | 鉄道員 | 第117回(1997年上期) |
伊集院 静 | 受け月 | 第107回(1992年上期) |
角田 光代 | 対岸の彼女 | 第132回(2004年下期) |
北方 謙三 | なし(候補に挙がったのは3回) | |
桐野 夏生 | 柔らかな頬 | 第121回(1996年上期) |
高村 薫 | マークスの山 | 第109回(1993年上期) |
林 真理子 | 「最終便に間に合えば」「京都まで」 | 第94回(1985年下期) |
三浦 しをん | まほろ駅前多田便利軒 | 第135回(2006年上期) |
宮部 みゆき | 理由 | 第120回(1998年下期) |