第163回芥川賞&直木賞受賞作品発表!

げいむすきお
 第163回芥川龍之介賞と第163回直木三十五賞の選考委員会が2020年7月15日(水)午後2時より都内で開催され、受賞作品が決まりました。公益財団法人日本文学振興会のサイトで発表されています。
選考委員会に関して、公式サイトには「都内で開催」としか書かれていませんでしたが、例年通りに築地・新喜楽で開催されたようです。
第163回芥川賞&直木賞候補作品発表

【第163回芥川龍之介賞受賞作品】

 第163回芥川龍之介賞は高山羽根子「首里の馬」と遠野遥「破局」の2作に決まりました。

高山羽根子「首里の馬」

この島のできる限りの情報が、いつか全世界の真実と接続するように――。沖縄の古びた郷土資料館に眠る数多の記録。遠く隔った場所にいる友とのオンライン通話。台風の夜にあらわれた幻の宮古馬。世界が変貌し続ける今、しずかな祈りが切実に胸にせまる感動作。

新潮社:https://www.shinchosha.co.jp/book/353381

高山羽根子の受賞までの経歴・受賞歴

出来事
1975出生(富山県富山市)
2009デビュー、第1回創元SF短編賞佳作:『うどん キツネつきの』
2015第46回星雲賞(日本短編部門)参考候補:『おやすみラジオ』
第36回日本SF大賞最終候補:短編集『うどん キツネつきの』
2016第2回林芙美子文学賞大賞:『太陽の側の島』
2019第160回芥川龍之介賞候補:『居た場所』
第161回芥川龍之介賞候補:『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』
2020第33回三島由紀夫賞候補:『首里の馬』

遠野遥「破局」

私を阻むものは、私自身にほかならない――ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。

河出書房新社書房新社:http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309029054/

遠野遥の受賞までの経歴・受賞歴

出来事
1991出生(神奈川県藤沢市)
2019デビュー、第56回文藝賞:『改良』

【第163回直木三十五賞受賞作品】

 第163回直木三十五賞は馳星周「少年と犬」に決まりました。

馳星周「少年と犬」

傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。

2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……

犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!

文芸春秋社:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163912042

馳星周の受賞までの経歴・受賞歴

出来事
1965出生(北海道浦河町)
1997デビュー
第116回直木賞候補、第18回吉川英治文学新人賞、
第15回日本冒険小説協会(国内部門)大賞:『不夜城』
1998第51回日本推理作家協会賞(長編部門):『鎮魂歌-不夜城II』
1999第120回直木賞候補:『夜光虫』
2000第122回直木賞候補:『M』
2002第15回山本周五郎賞候補:『ダーク・ムーン』
2004第130回直木賞候補:『生誕祭』
2007第138回直木賞候補:『約束の地で』
2015第153回直木賞候補:『アンタッチャブル』
げいむすきお

 今回は高山羽根子「首里の馬」、遠野遥「破局」の2作が芥川賞に選ばれた。高山羽根子は3回目の候補で受賞。遠野遥は昨年デビューしたばかりで、今作が二作目。初の平成生まれの芥川賞受賞作家となる。


 直木賞は馳星周がついに直木賞受賞。1997年に不夜城で候補になってから、候補になること7回目にして、ついに。

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