マイクロソフトが、2019年10月17日に発表した2画面Androidスマホ「Surface Duo」。まだ、細かいスペックや、発売日、価格などは発表されていないが、発売をすごく楽しみにしている。
とにかく電子書籍が読みやすそう
下の動画の20秒すぎたぐらいのところで鞄のポケットから取り出すのがそれだ。
文庫本サイズの折り畳めるスマホで、5.6インチのそこそこ大きいディスプレイを2つ搭載している。
電子書籍がすごく読みやすそう。
漫画だと見開きで読むことを前提に描かれたシーンもあるため、1画面だけだと読みにくいことがあるが、2画面なら単行本と同じように読むことが出来る。2画面が良いのは漫画ばかりではない。小説でも見開きで左右2ページが見渡せた方が読みやすいに決まっている。

漫画の見開き問題
漫画の見開き問題は、単に見開きで見られないというだけではない。ページの上側だけ見開きで、下側は通常の場合、作者の意図した演出を、まるっきり無視して読むことになってしまう。
例えば、こんな感じだ。

「まだ名乗っていないし、初めて聞く名のはずなのに、なぜか先に名前をつぶやいている」様に読めるが、次のページをみたらこうなっている。

「なるほど。上の段が見開きだったのだな」とようやくわかる。それが二画面スマホならこうなる。

作者の意図通りに読むことが出来る。
タブレットなら常に横持ちにすることで同じことは出来るが、二画面スマホなら普段使っている方向のままで見開きが見渡せる。また、タブレットをスマホと別に持ち歩くには荷物になる。二画面スマホなら一台で済んで、持ち運びもコンパクトに出来る。
電子書籍に適していると思うのは2画面だからなだけじゃない
電子書籍が読みやすそうだと思うのは、「画面が2つあるから」というだけではない。縦横比がちょうどいいのだ。

最近のスマホはやたらと縦長で、縦書きの文章を表示させると、一行の文字数が多い一方で、一ページに表示される行数が少なく、なんとなく間延びした表示になってしまう。その点このスマホは、1つの画面の縦横比が4:3になっている。文庫本の1ページの縦横比は、√2:1(約4.2:3)なので、大体同じ位だ。漫画のサイズは様々だが、元々の原稿は、基本的にはB4なので、縦横比は√2:1で文庫本の場合と変わらない。
テレビが9:16であり、動画も大体その縦横比で作られているため、動画を見るために適したサイズとして、スマホも9:16であることが多かった。それが最近は、シネマサイズの横長動画が増えてきていたり、「持ちやすさ」のために横幅を変えずに画面を広げようとしたり、という理由から縦長スマホが増えてきている。
電子書籍的には、いくら縦に伸びてもうれしくない。出来たら横に伸びて欲しい。
例えばこんな感じだ。

真ん中を基準にして、左が横に伸びた時、右が縦に伸びた時だ。元の画像の縦横比の問題から、いくら縦に伸びても上下に空白が出来るばかりで何もうれしくない。横に伸びてくれたら、画像が少し大きく出来て上下の空白が少なくなり無駄が減る。
これは漫画の例だが、活字でも読みやすい縦横比は漫画と同じくらいのため同一のものとして考えられるだろう。
他の2画面スマホの縦横比
他にも2画面スマホはいくつかでている。例えば、LG G8X ThinQやLG V60だ。この2つは1つの画面の縦横比がそれぞれ、13:6と19.5:9で、縦が横の2倍以上ある。これではいくら2画面あっても、電子書籍は読みにくい。
こんな感じだ。

これがもし、Surface Duoのように横に広めの2画面ならこうなる。

この方が読みやすい。
普通のスマホとして使いたいとき
普段は画面を守るように画面を内側にして閉じるようになっているが、360度回転させて両画面を外側に出すことも出来る。
この形態なら、普通のスマホ同様に片手で扱える。

まとめ
- OSはAndroid。
- 縦横比が4:3の横広ディスプレイを2つ搭載。
- 普段は画面を内側にして折りたためる。
- 画面を360度折り返せば、普通のスマホの様に片手で扱える。
- 漫画の見開きページもばっちり。
- 小説も2ページ見渡せるので読みやすい。