第164回芥川龍之介賞と第164回直木三十五賞(2020年上半期)の候補作品が公益財団法人日本文学振興会のサイトで発表されました。
芥川賞は5作品が候補に挙がっています。今回は3人が初ノミネートです。宇佐見りん、尾崎世界観、木崎みつ子が初ノミネートで、砂川文次は、『戦場のレビヤタン』(第160回:2018年下期)に続く2回目の候補入り、乗代雄介は『最高の任務』(第162回:2019年下期)に続く2回目の候補入りです。
直木賞は6作品が候補に挙がっています。芦沢央(あしざわ よう)、伊与原新(いよはら しん)、加藤シゲアキ(かとう しげあき)、西條奈加(さいじょう なか)、坂上泉(さかがみ いずみ)、長浦京(ながうら きょう)の6人全員が初ノミネートです。
選考会は2021年1月20日(水)午後3時から、東京・築地「新喜楽」で行われるとのことです。
選考委員は芥川賞が小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、堀江敏幸、松浦寿輝、宮本輝、山田詠美、吉田修一の9人。
直木賞が浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆきの9人となっています。[/prpsay]
第164回芥川龍之介賞候補作品
作品名 | 著者 | 掲載誌 | 月号 |
推し、燃ゆ | 宇佐見りん(うさみ りん) | 文藝 | 秋季号 |
母影 | 尾崎世界観(おざき せかいかん) | 新潮 | 12月号 |
コンジュジ | 木崎みつ子(きざき みつこ) | すばる | 11月号 |
小隊 | 砂川文次(すなかわ ぶんじ) | 文學界 | 9月号 |
旅する練習 | 乗代雄介(のりしろ ゆうすけ) | 群像 | 12月号 |
選考委員
小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、松浦寿輝、堀江敏幸、平野敬一郎、山田詠美、吉田修一選考委員 | 芥川賞受賞作品 | 受賞回 |
小川 洋子 | 妊娠カレンダー | 第104回(1990年下期) |
奥泉 光 | 石の来歴 | 第110回(1993年下期) |
川上 弘美 | 蛇を踏む | 第115回(1996年上期) |
島田 雅彦 | なし(候補に挙がったのは計6回) | |
堀江 敏幸 | 熊の敷石 | 第124回(2000年下期) |
松浦 寿輝 | 花腐し | 第123回(2000年上期) |
平野 敬一郎 | 日蝕 | 第120回(1998年下期) |
山田 詠美 | なし(候補に挙がったのは計3回) | |
吉田 修一 | パーク・ライフ | 第127回(2002年上期) |
第164回直木三十五賞候補作品
作品名 | 著者 | 出版社 |
汚れた手をそこで拭かない | 芦沢央(あしざわ よう) | 文藝春秋 |
八月の銀の雪 | 伊与原新(いよはら しん) | 新潮社 |
オルタネート | 加藤シゲアキ(かとう しげあき) | 新潮社 |
心淋し川 | 西條奈加(さいじょう なか) | 集英社 |
インビジブル | 坂上泉(さかがみ いずみ) | 文藝春秋 |
アンダードッグス | 長浦京(ながうら きょう) | KADOKAWA |
選考委員
浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき選考委員 | 直木賞受賞作品 | 受賞回 |
浅田 次郎 | 鉄道員 | 第117回(1997年上期) |
伊集院 静 | 受け月 | 第107回(1992年上期) |
角田 光代 | 対岸の彼女 | 第132回(2004年下期) |
北方 謙三 | なし(候補に挙がったのは3回) | |
桐野 夏生 | 柔らかな頬 | 第121回(1996年上期) |
高村 薫 | マークスの山 | 第109回(1993年上期) |
林 真理子 | 「最終便に間に合えば」「京都まで」 | 第94回(1985年下期) |
三浦 しをん | まほろ駅前多田便利軒 | 第135回(2006年上期) |
宮部 みゆき | 理由 | 第120回(1998年下期) |