第164回芥川賞&直木賞受賞作品発表!

[prpsay img=”http://gamesukio.com/books/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4369.png” name=”げいむすきお”] 2021年1月20日(水)に第164回芥川龍之介賞と第164回直木三十五賞の選考委員会が開催され、受賞作品が決まりました。公益財団法人日本文学振興会のサイトで発表されています。[/prpsay]

第164回芥川賞&直木賞候補作品発表

【第164回芥川龍之介賞受賞作品】

 第164回芥川龍之介賞は宇佐見りん「推し、燃ゆ」に決まりました。

宇佐見りん「推し、燃ゆ」

内容(公式サイトから引用)

 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。

(河出書房新社公式ページより)

宇佐見りんの受賞までの経歴・受賞歴

出来事
1999出生(静岡県沼津市)
2019デビュー➜第56回文藝賞受賞作:『かか』

【第164回直木三十五賞受賞作品】

 第164回直木三十五賞は西條奈加「心淋し川」に決まりました。

西條奈加心淋し川

内容(公式サイトから引用)

「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」


 江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。

 青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張形をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。

 裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったが――(「はじめましょ」)ほか全六話。

 生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。

(集英社公式ページより)

西條奈加の受賞までの経歴・受賞歴

出来事
1969出生(北海道中川郡池田町)
2005デビュー➜第17回日本ファンタジーノベル大賞大賞:『金春屋ゴメス』
1998第51回日本推理作家協会賞(長編部門):『鎮魂歌-不夜城II』
2012第18回中山義秀文学賞:『涅槃の雪』
2015第36回吉川英治文学新人賞:『まるまるの毬』
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 宇佐見りんは、綿矢りさ、金原ひとみに続く芥川賞史上三番目の若さでの受賞ということだ。前回(第163回)の芥川賞を受賞した遠野遥が初の平成生まれの芥川賞受賞作家と言われていたが、これからはそれが普通になりそうな雰囲気。


 直木賞を受賞したのは2005年に『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞大賞を受賞しデビューした西條奈加。その後、ファンタジー要素はなくなり『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞。今回受賞の『心淋し川』も江戸の長屋が舞台の時代小説だ。[/prpsay]

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