毎年1月にラスベガスで世界最大級の家電見本市「CES」が開かれる。2020年の今年は1月7日から10日の四日間だった。
沢山の興味深い発表があったが、中でも私はRazer Kishiが気になった。これはスマートフォン用の物理コントローラーなのだが、よくあるような特定のスマホ専用やBluetooth接続ではなく、汎用コントローラでありながら、Type-C接続、もしくはLightning接続でスマートフォンとつなげることが出来るのだ。
しかも、Nintendo Switchのようにスマホの両側にくっつけることで、コントローラを持ちつつスマホを保持することが出来る形だ。
ASUSのROG Gamevice for ROG Phoneは、ROGPhone専用だったが、同じようなことが色んなスマホで出来るようになる。つまり、スマホを買い替えても使い続けることが出来る。
- スマホがSwitchのようになる。
- 専用設計ではないので使えるスマホの種類が多い。
- Type-C版とLightning版の二種類ある。
- Type-C(もしくはLightning)接続なので、Bluetooth接続よりも低遅延。
- パススルー対応で、一本のケーブルのみでスマホ本体を充電しながら遊べる。
- LRボタンが2つずつある。
リモートプレイがはかどりそう。
Steam、Xbox One、PS4には、ゲーム画面をスマホに写して遊べるようにするアプリがある。あくまでも各本体で処理した情報をネット回線を使ってスマホに送ってスマホに表示させ、スマホで操作した情報を送り返して各本体に処理させているだけなので、多少のラグはある。それでもRPGやSLGや軽いアクション位は遊べる程度の極々軽いラグなので、気軽に遊びたいときに便利だ。
ただ、スマホのタッチ操作では遊びにくいし、普段使っているコントローラーをスマホに接続して使うとなると結局スマホを立てておく場所が必要になり手軽さが薄れる。それがこのRazer Kishiなら、寝転がってでも遊べるようになる。
発表されていること
二種類発売
Type-C版とLightning版の二種類が発売されるため、自分が使っているスマホがAndroidでもiPhoneでも使うことが出来る。
パススルー対応
「Type-C接続するなら充電はどうすればいいのだろう?」と思ったら、パススルー対応とのこと。つまり、Razer Kishiをスマホにつなげ、Razer Kishiに充電ケーブルをつなげることで、スマホを充電しながらゲームプレイが出来るというわけだ。
スピーカーはついていない
オーディオポートはないとのこと。音声はスマートフォンのスピーカーかBluetooth対応のスピーカー、イヤフォン、ヘッドフォンで出力するしかないようだ。
LRボタンは2つずつ
コントローラの肩のL・RボタンがCS機のそれのように、それぞれ二つずつある。
ABXYの位置はXBOX仕様
XY、ABの位置はSwitchのそれとはそれぞれ逆になっている。
Switchで遊んでからXBOXで遊ぶと、度々決定のつもりでキャンセルをしてしまうことがあるが、同じことが起こりそうだ。
持ち運びはコンパクトに
SwitchのJoy-conは右と左とが分かれているが、これはバンドで繋がれている。畳んで、一つのコントローラーのような形にすることが出来る。
発売日は未定・価格は$100
今のところはっきりと発表はされていないが、発売日は2020年初頭予定、価格は$100(1万円強)だそうだ。
わからないこと
Blutooth接続はできるのかな?
Blutooth接続は出来るのかどうか探したのだが、それらしい記載が見当たらかなった。KishiはType-CもしくはLightningで接続することで遅延を少なくしているというのが売りなので、Bluetooth接続は出来ないのかもしれない。Bluetooth接続でいいのなら、同社のJUNGLECATを使えということだろうか。