公式サイトでOculusLinkヘッドセットケーブルが販売されている。OculusLink用の公式ケーブルがついに発売されたのだ!
OculusLink公式ケーブルの仕様
長さ | ヘッドセット用ケーブル(5m) |
太さ | 4.6mm |
重さ | 224g |
色 | 黒 |
タイプ | USB 3.2 Gen1 |
ケーブル | フル機能USBアクティブ光ケーブル |
コネクター:ヘッドセット側 | 右アングルUSB Type-C |
コネクター:PC側 | ストレートUSB Type-C |
ケーブル被覆材 | 低摩耗・耐久性・柔軟性が最適化された0.5㎜厚のTPB |
シールディング | 接地として高品質の二重スパイラルシールド |
ケーブル曲げ半径 | 20㎜ |
信号要件 | USB 3.2 Gen1(最大速度 5Gbps)、USB 2.0後方互換性 |
赤外線信号損失許容 | 500mV VBUS @ 3000mA、250mV GND @ 3000mA |
電源 | 3A |
帯域幅 | 5 Gbps |
電気識別子 | eMarker |
その他の機能 | SuperSpeed USBポートをサポート |
どういう意味なのかよくわからないものもあるが、重要なのは5mの長さがあること、両側Type-cであること、ケーブル端の片方がL字型になっていること、USB 3.2 Gen1であること、低摩耗・耐久性・柔軟性が最適化されていることあたりだろう。
フル機能USBアクティブ光ケーブルというのは、通常ケーブルと比べて具体的にどうなのかわからないが、なんとなく高機能そう。
とりあえず買った
値段が高い
「発売おめでとう!」のご祝儀だと思って純正を買う派なので、迷うことなく買ったものの、ケーブルだけで10,200円はよくよく考えればかなり高いように思う。
公式のトラベルケースには何とか入る
色々安くて良さそうなトラベルケースがある中、お布施の気持ちで買った公式トラベルケースにこのケーブルがおさまるか確認した。
OculusQuest本体を買ったときについてくるケーブルは2m。この2mをしまうところに5mを無理やり入れるので、少し無理はある。無理はあるがなんとか入るには入る。
ただし、ケーブルをしまうところのふたがきっちりと閉まらない。
ケーブルをしまうところの蓋は閉まらないが、ケーブル、コントローラー、本体とそれぞれ傷つくことなくしっかり収めることは出来る。
PCと繋げる
このケーブルは両方Type-cだ!
「さぁ、PCと繋げよう!」と思ったら、このケーブルは両側ともType-cだった。
「私のPCにType-cをさすところはないぞ!」と一瞬思ったが、グラフィックボードにさすところがあった。
「これはUSB3.0なのだろうか?」と思い、サイトを確認するとVirtualLink対応とのこと。「結局USB3.0なの? どうなの?」という肝心なところは書いていなかったが、VirtualLinkは「ケーブル一本でUSB 3.1 Gen 2のデータ通信、DisplayPort 1.4の映像入出力、最大27Wの電源供給を行うことが出来る」らしいので、OculusLinkに必要なUSB3.0という条件は満たしているようだ。良かった。
ケーブルが垂れてよじれて断線しないようにL字型
本体の側面にUSBの差込口があるため、ケーブルの先が真っ直ぐだと自身の重さで垂れて曲がってしまう。その状態で動かすと、針金を曲げたり伸ばしたりしてるとすぐに折れるように、ケーブルも中で断線してしまう。
それを防ぐため、ケーブルの先がL字型になっており、ケーブルが真っ直ぐの状態で下に垂れられるようになっている。
留め具
ケーブルを本体に固定する留め具がついている。
USBの差込口からケーブルが真下に垂れると、顔を振った時にケーブルがムチのようにあっちにこっちに跳ね回り邪魔になる。動きの少ない体に近いところをケーブルが通るようにするのだろう。
また、長いケーブルを何かに引っ掛けてしまっても留め具が衝撃を吸収して、端子部分へダメージが行くことを防ぎ、かつ、本体からケーブルがすぐに抜けないようにするためだろう。
使用感
長いので動きやすい
長くて柔らかいケーブルはVRをプレイする際に邪魔にならない。
長いので使わない時は邪魔
出しっぱなしにするにしろ、どこかにしまっておくにしろ長くて邪魔になる。公式トラベルケースに入れるにしても長いので巻き取るのがかなり面倒だ。
ごくごくわずかにあるラグは変わらず。
1mのケーブルが5倍の5mになってもラグが変わらないというのは、フル機能USBアクティブ光ケーブルという謎の速そうなケーブルであるおかげか。
値段なりの価値があるかどうかは微妙
L字型だったり、留め具がついていたり、VRを遊びやすくするための細かい気配りはさすが専用ケーブル。ただ、これらは値段には直結しない要素だ。値段が上がる要因の一番は5mというその長さだろう。
ノーマルなUSBケーブルの公式の限界は3m。長くなるとそれだけ外部の影響を受けやすく、距離分の遅延が起こる可能性がある。それを防ぐためにはそれだけ高品質のケーブルでなくてはならない。
現状、公式に許された5mはこのケーブルのみ。このケーブルが高いか安いかは「+2m」にどれだけの価値を見出すかだ。