【ファイアーエムブレム無双】まんまと乗せられて【01斬目】

Nintendo Switch版ファイアーエムブレム無双の「いっせいトライアル」が実施された。これはNintendo Switch Online加入者特典で、製品版を持っていなくても、好きなだけプレイが出来て、クリアするまで遊ぶ事もできてしまうというもので、制限は遊べる期間が決まっているという一点だけ。しかも、製品版を買えばセーブデータはそのまま引き継げるらしい。

自由に遊ばせてくれるというのであれば、遊んでみよう。

ちなみに定められた期間は2020年1月20日(月)12時から2020年1月26日(日)18時までの1週間。普通に社会生活を送っていたら、1週間でクリアは無理だ。とりあえず行けるところまで行って、期限が過ぎてから買うか買わないか決めよう。

約5年ぶりとなる無双シリーズ

最後に遊んだ無双シリーズは2015年2月26日発売のPS3のドラクエヒーローズだったので、約5年ぶりの無双となる。一部では「ごちゃごちゃと湧いてくるモブキャラをひたすらボタン連打で斬り伏せていくだけの草刈りゲーム」などと揶揄され、蔑まれる向きもあるようだが、私はそこまで悪いゲームとも思っていない。確かに、違いはちょっとしたバリエーション程度で基本的にはやることが変わらず単調で、戦略性や試行錯誤といったものとは無縁のゲームではあるが、キャラをストレスなく自由に動かせて、派手なエフェクトでもって、豪快に敵を吹き飛ばせる様は爽快で、たまに遊ぶと楽しい。

「何度も死んだ末に試行錯誤を経てようやくクリアした」というような達成感を得ることはできないが、「無双シリーズ如きで死ぬのは恥だ」という謎の緊張感があり、死にかけて無事にクリアした際には、「何事もなくクリア出来た」という安堵感を得ることが出来る。

初期設定

タイトル画面でAボタンを押すと主人公の性別を決める所から始まる。

現実の性別に合わせて「」にする。どのゲームでも基本的には、男を選び、名前はげいむすきおにする。

残念ながら、このゲームでは名前を決めることは出来ない。最初から決まった名前があるからだ。しかし、ゲームに私の心の中の出来事まで決めることはできない。私はこの主人公の男をげいむすきおと呼ぼうと思っている。心の中だけでもげいむすきおと呼ぼうと思っているのだ。

次は難易度を決める。

当然のようにハードを選ぶ。私はハードな男だからだ、というような理由ではなく、所詮無双シリーズだろ、と舐めてかかっているからだ。

そしてゲームスタイルを選ぶ。

カジュアル:失った仲間は次の章で復活。お手軽なスタイル。
クラシック:失った仲間は戻らない。昔ながらのスタイル。

素晴らしい。これは極めてファイアーエムブレムらしい。

当然クラシックを選ぶ。「仲間が死に過ぎて詰んでしまうことはないのだろうか?」と、不安がよぎったが、すぐに「オリジナルのファイアーエムブレムならともかく、無双シリーズがそんな厳しさを迫ってくることはまずないな」と自ら不安を打ち消した。初代ファイアーエムブレムであれば、終盤で一人生き返らせることが出来たるだけだったが、このゲームでは果たして……。

最後にプレイスタイルを選択する。

じっくりサクサクか。普段は何事でも気長に待つ方の私だが、ことゲームに関しては短気であるので、サクサクを選ぶ。おそらくじっくりは、アクション中に文字が出てきた際に、しっかり読みたいと感じる人用だろう。止まってくれたところで、私はどうせ大して読まない。サクサクでいい。

そこまで決めたところで、ストーリーが始まる。

断章 紡がれる運命

なんだ、断章って。序章でもなく、一章でもなく、断章。はるか昔の出来事であるとか、突然ラスボス級の敵が出てきての負けイベントとかそういうやつだろうか。

とりあえず、先程げいむすきおと呼ぼうと心に決めた主人公が普通に使えるようだ。ただ、少し様子がおかしい。これまでの無双シリーズであれば、レベルを上げて使えるようになるような連続技が最初から使える。「……ということはあれかな?」と思いながら、戦いを進めると、操作キャラの変更が出来るようになった。

会話イベントが起こるごとに交代出来るキャラが増えていく。

最初はマルス。

FCで暗黒竜と光の剣をクリアしたし、SFCでは紋章の謎をクリアしたので良く知っている。

そしてクロム。

覚醒もクリアしたので良く知っている。

次は誰だか知らないがカムイという女。

戦っていると時々竜になる。マムクートなのか? ifはクリアしていないので、まったくわからない。しかし、クロム、マルスと並んで出てくるくらいだから、同じくらい重要な人物なのだろう。

話の流れ的に、これはこのゲームのラストの方、復活した邪竜を倒しに来た場面なのかと想像される。無双シリーズは、最初の弱いうちは連続技のバリエーションも少ないため比較的単調な戦い方になる。そのため「最後はこういう戦い方が出来るようになるんだよ。最初は地味だけど、ここを目指して頑張ってね」というメッセージを最初に送ってくれたのだろう。

それらの考えを補強するように「覚悟しろ!」と啖呵を切って乗り込んでいったところで回想シーンが始まった。

「逃げ出すしかなかったあの時とは違う」つまりは、一度は逃げ出した。しかし、強くなって帰ってきた。

きっとこれから、その「逃げてから強くなって帰ってくる」までの物語が始まるのだ。

主人公の双子とよく似た女性が心配そうにこちらを見つめている。おそらく母親だろう。

回想シーンが終わると、そのまま序章へと進む。

序章 平和の崩壊

早速、3連続で主人公男、主人公女、二人の母親と紹介される。

私が心の中でげいむすきおと呼ぼうと決めた男だ。

最初で選ばなかった方も出てくる。ちなみにげいむすきおと呼ぼうと決めたキャラに姉か妹がいた場合は、げいむいやよと呼ぶことに決めているので、この双子の姉の名前はげいむいやよである。

双子はお互い王にはなりたくないといい、母親はそんな二人をたしなめるという構図。話を聞く限り、王位継承権が誰にあるのかは定まっていないようだ。長子が継がなければいけないわけでも、男が継がなくてはいけないわけでもないようだ。

会話から父親が天国にいることもわかる。王はいつ死んだのだろう。母親の役職が女王ではなく王妃となっているが、今は誰が国を治めているのだろう。双子が正式に王位を継ぐまでは、王妃が王の代理で国を治めているが、正式な役職ではないため王妃を名乗ったままとかなんとかそういうことなのだろうか?

そこに隣国の王子が訪ねてきたとの知らせが入る。

隣国グストンの王子ダリオス。双子はこの男に懐いている様子で、二人揃って慌てて会いに行く。そのとき空がにわかに暗くなり、空間が歪んで謎のモンスターが大量に降ってくる。

兵士たちはその凶爪を前にしてなすすべがなく、魔物たちの城内への侵入を許してしまう。双子と隣国の王子はどうにか隠し通路に逃げこみ、双子の母親と落ち合うことに成功したが、落盤により母親の逃げ道が塞がれてしまう。

これは断章の最後の回想シーンに出てきたやつだ。

母親は隙間から手を出して、この盾を寺院に持っていけという。これが何とは教えてくれないが、おそらく5つのオーブが外れた状態の封印の盾だろう。

盾を受け取った直後、双子の未練を断ち切るように天井が激しく崩れ落ち、母親の姿は完全に見えなくなってしまう。

それでもなおあきらめきれず、その場にとどまろうとする双子だったが、ダリオスはそんな二人を叱咤し、腕を取り、引き摺るようにして出口を目指した。

そこで序章は終了となる。

亡国の王族が主人公であるというのは、初代ファイアーエムブレムへのオマージュであろうか。

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