2020年1月の月間ベストセラー(日販調べ)

[prpsay img=”http://gamesukio.com/books/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4369.png” name=”げいむすきお”]

2020年1月の月間ベストセラー(日本出版販売株式会社調べ)。1月となったので、さすがに年賀状関連は消えたが、家計簿がまだ20位以内に入ってきている。

新作小説は今月もなし。来月はどうだろう。2020年1月15日に芥川賞が発表され、同月24日に受賞作品が発売されたので、2月のベストセラーに入ってくる可能性があるくらいか。[/prpsay] [toc][toc label=”2020年1月の月間ベストセラー(日販調べ)”]

01位『WORLD SEIKYO 2020年春号』

聖教新聞社編集の宗教雑誌。特集1の「人生100年時代の処方箋」では、芸術部の加藤茶さん・綾菜さん夫妻へのスペシャルインタビュー。特集2の「国籍は“SEKAI”」は、世界に広がる創価学会の様子を「座談会」「教学」「社会貢献」など、五つの角度から伝える。

スペシャルインタビューを受けている加藤茶夫妻は学会員だったらしい。私はそもそも無宗教で、そういった宗教の集まりにも参加したことがないので、実際の所どういった雰囲気なのかはわからないが、加藤茶が学会員であるということを公表することが、学会内で物議をかもしているらしい。と、いうのも、学会員であることを公表するという事は「同じ学会なので応援してくださいね」という意味にもとれて、それは組織を利用していると言えるのではないかということらしい。

加藤茶レベルになれば、それとは逆に「宗教団体の広告塔に利用されるんじゃないか」と、宗教団体がタレントを利用する方を考えるが、確かに、もっと無名なタレントが学会員であると公表したとしたら「人気がない分をカバーするために組織を利用をしている」と思われても仕方がない場合もあるのだろうなと思う。

同じ出来事でも中と外で感じ方が全く変わるのは面白い話だ。この雑誌自体は全くその話とは関係がないけど。

02位『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴、矢島綾

吾峠呼世晴作のコミック「鬼滅の刃」のノベライズ作品2作目。コミックタイトルの読み方は「きめつのやいば」で作者名の読み方は「ごとうげ こよはる」。この作品のアニメが「TOKYO MX」にて2019年4月6日から9月28日までの間、放送された。舞台は大正時代。鬼に家族を殺された炭治郎が、家族を殺した鬼に復讐し、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すために旅をする物語。

03位『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴、矢島綾

吾峠呼世晴作のコミック「鬼滅の刃」のノベライズ作品1作目。2019年2月に発行され、10月に2作目が出たタイミングで、同時にランキングに浮上してきた。その後、ノベライズ1作目のこの作品だけ10位外に出ていたが、鬼滅の刃の人気は衰えず、再浮上。

アニメ終了後も漫画は変わらず人気で、2020年公開予定の劇場版を控え、しばらくは上位に居続けそうだ。

04位『こども六法』山崎聡一郎

山崎聡一郎著の実用書。”いじめ、虐待に悩んでいるきみへ。法律はみんなを守るためにある。知っていれば大人に悩みを伝えて解決してもらうのに役立つよ!きみを強くする法律の本。”(BOOKデータベースより)

子供にも読めるように作ってあるが、子供だけではなく周りの大人も読んでしっかりと理解しておきたい内容。学校が聖域でなくなって久しいが、それでもまだ透明になったとは言い難い。何かあった時に、学校内のルールでもって「誰々が悪い」「誰々は悪くない」で終わるのではなく、しっかりと法律という客観的な根拠を持って公平に裁いた方がいいだろう。そのためにはまず法律を知らないといけない。

05位『Sincerely yours…』田中みな実

元TBSアナウンサー田中みな実の1st写真集。2019年の秋にスペインのバルセロナにて撮影された。どちらかというと女性向けで、見ていて綺麗と思うような写真集のようだ。

06位『麒麟がくる 前編』NHKドラマ制作班

NHK出版編集のドラマガイド。2020年の大河ドラマは、明智光秀が主人公。

このムックでは、主演・長谷川博己(明智光秀役)、本木雅弘(斎藤道三役)、池端俊策(脚本家)による座談会、出演者紹介とインタビュー、あらすじ、舞台地紹介、美術・セットなどの解説等、ドラマをより楽しむための情報が満載となっている。また、過去の大河ドラマのプレイバック企画も収載している。

07位『乃木撮 VOL.02』乃木坂46

乃木坂46の写真集。メンバー全員がカメラを持ち、お互いの赤裸々な素顔を撮影したオフショット写真集『乃木撮〈のぎさつ〉』第2弾。完全にファン向けの閉じた世界の写真集だが、それでも6位に入ってくるくらいなのだから、相当な人気なのだろう。

08位『ポケットモンスター ソード・シールド公式ガイドブック 完全ストーリー攻略+ガラル図鑑』元宮秀介

株式会社ポケモン&式会社ゲームフリーク監修の公式攻略本。はじまりの街からチャンピオンになるまでの攻略はもちろん、殿堂入り後のイベントやワイルドエリアの特徴もすべて紹介されている。公式本だけあって、ソフト製作陣へのインタビューもあり、開発エピソードも満載となっている。

09位『はじめてのやせ筋トレ』とがわ愛

アルファツイッタラーとがわ愛のダイエット本。インドア派の著者が、5ヶ月で10kgもやせたというダイエットの方法を、わかりやすいイラスト解説付きでTwitterで発信したところ、話題になり書籍化の運びとなった。

010位『DVDでよくわかる!120歳まで生きるロングブレス』美木良介

美木良介著のエクササイズ本。エクササイズ本としてはオーソドックスなDVD付き。一時期ロングブレスダイエットの名を良く耳にしていたのが、いつの間にか聞かなくなって、すでに消えてしまったものかと思っていたら、まだあったんだな、という感想。さすが息が長い。

今回はダイエット本というよりも、シニア向けの健康寿命を伸ばす目的のエクササイズ本となっていて、寝たままできる「ロングブレス」、座りながらできる「ロングブレス体操」、歩くための「ロングブレストレーニング」などが紹介されている。

11位以下

11位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治
12位『TVガイドPLUS VOL.37』
13位『世界一美味しい手抜きごはん』はらぺこグリズリー
14位『鋼鉄の法』大川隆法
15位『見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル』池田義博
16位『かんたん家計ノート 2020』講談社
17位『反日種族主義』李栄薫
18位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林
19位『マジキペンギン』
20位『シンプル家計ノート 2020』技術評論社編集部

15位の「見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル」は、当たれば名前だけ似せたそれっぽいスマホアプリが山のように出るんだろうなと予想される。19位の「マジキペンギン」ってなんだ? と思って調べたら、ディアゴスティーニのペンギンフィギュアだった。確かに本屋で見たことがある。ペンギンフィギュアは全12種類の個性を持ったペンギンたちで各々名前がついている。光ったり、お風呂で色が変わったりする……って、本なのか、これは。「ミニブックとシールつき!」とは書いてあるけど。

最後に

[prpsay img=”http://gamesukio.com/books/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4369.png” name=”げいむすきお”]

今月も20位まで含めても、新作小説はなし。多くの人が、小説は電子書籍で買う様になったのだろうか。

私は電子書籍派だ。紙の本に対するノスタルジーは一切ない。

本屋は好きで、目的の本がなくともなんとなく寄るのは好きだが、だからと言ってそこで小説を買うことはない。本屋を歩けば、気になる本がいくつか見つかる。気になればどういった内容なのかさらっと立ち読みをする。そして、買う気になることもある。現実の書店の方が、思わぬ本との出会いがあるのは事実だ。ただ、最終的には電子書店で買う。もちろん、それでは本屋がつぶれてしまうこともわかる。だからといって、本屋をつぶさないために紙の本を買うというのも違うと思う。難しい話だ。

私の中では「本屋には一冊ずつ見本として紙の本がおいてあるけど、実際に買うのはダウンロードカードで、お金を払ってそのカードを買えばアプリからその本がダウンロードできる」というような世界が理想だが、電子書店が乱立している現状ではそれも無理があるだろう。[/prpsay]

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