【スプラトゥーン2】X底辺からも脱落【随想録38】

 インクに潜りながら、こう考えた。
 攻めに攻めてもしのがれる。守りに徹せど崩される。裏取りしてたら全滅だ。とかくにガチマは勝ちにくい。
 勝ちにくさが高じると、安い所で戦いたくなる。どこで戦っても勝ちにくいと悟った時、ツイートが生れて、ブログが出来る。

 いつだって平穏な日々が破られるのは突然だ。

 確かに完全なる破綻が突然訪れることは珍しいかもしれない。しかし、破綻の足音がどこか遠くの方からかすかにでも聞こえてきたとしたら、平穏な日々はその瞬間になくなってしまう。「平穏はいつ破られるのか。明日か? 明後日か?」と、戦々恐々としている日々は決して平穏だとは言えない。その場合、足音が聞こえた瞬間こそが、平穏が破られた瞬間であって、それは突然なのだ。

 ここ数ヶ月はどのルールも大体ウデマエXを維持していた。何かのはずみでS+9に落ちたとしても、すぐにウデマエXに戻ることができていた。それなのに、ガチヤグラが突然S+5まで落ちてしまったのだ。

 先月の初め、初めてXパワーが2400台にのった。ガチヤグラではなく、ガチアサリだったし、すぐに2100前後まで落ちて月末までその付近を彷徨うことになったが、それでも全体的な実力が底上げされてきているんじゃないかと思っていた。その矢先の出来事だ。

 ほんの二、三日前までのことが遥か遠くのことのように感じられる。ほんの二、三日前まではいつも通りにXパワー 2000前後をうろうろしていた。いつまでもこのぬるま湯が続くと思っていた。今となっては、何故、平穏な日々がずっと続くと思ってしまったのか不思議でならないが、その時はなんの疑問も持たずにいた。

 確かにウデマエXとは思えないような、戦犯と呼ばれても仕方がないような戦いの時もあった。

 Switchには、試合でマッチングした人(敵、味方を問わず)にメッセージを送るシステムがない。そのため、どんなにひどい試合をしたとしても罵詈雑言のメッセージが届くことはない。しかし、マッチングした人は履歴に残るし、そこからフレンド申請をすることも出来るので、自らの名前を罵倒のメッセージに変えてフレンド申請をしてくるという荒業を使ってくる人がいる。

 私はフレンド申請の通知をオフにしているため、その日の戦いを終えてswitchのホームに戻ったときに、フレンド申請が来ていたことを知る。誰からだろうと、詳細を確認すると「届いているフレンド申請はありません」。フレンド申請をしたあと、すぐに取り消すとこういった風になる。

 普通は、フレンド申請をして、すぐに取り消すようなことはしない。おそらく、なにか伝えたいメッセージを名前に乗せて届けてくれようとしたのだろうと思う。

 申請が取り消される前に見ることが出来た名前は、「しにすぎ」さんと、「4ね」さんの2人だけだが、すぐに申請を取り消した人たちも、おそらくそれらに類似した名前だったのだろうと思われる。

 そういった経験が何度もある。

 私も死にたくて死んでいるわけじゃない。死なないように慎重に戦っても、デス数は減らない。ただ、キル数が減るばかりだ。それなら、まだ、多少なりともキルを狙って、その結果のデスの方がいいだろう。だが、その思いは相手には伝わらない。

 自分には才能がない。ウデマエXを維持する能力もない。それを受け入れたら、恒常的な心の平穏を手に入れる事が出来るのだろうか?

 しかし、それは本当に「心の平穏」なのだろうか、とも思う。「心の平穏」とは「諦観」の先にあるものなのだろうか?

 1000時間のプレイの後にようやくたどり着いたウデマエXから、さらに1000時間を費やして上を目指しているにも関わらずウデマエXから脱落してしまう。時間を費やしてなおウデマエが落ちるという事は、どういうことなのだろうか。

 単に一定以上あがらないというだけならば、才能がないというだけですむ。しかし、今回はどんどんと下がってきている。しかも、もとのところまで戻ることも出来ない。

 考えられるものとしては、加齢による衰え。そして、その行きつくところは老衰。

 心の平穏を手に入れるためには、死を受け入れなければならないということだろうか。まさか、スプラトゥーン2をしていて、死を受け入れなければならない日が来ようとは……。

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