どの職人が儲かるのであろうか?

[prpsay img=”https://gamesukio.com/dq10/wp-content/uploads/gamesukio_face.png” name=”げいむすきお”] 今とは状況が大きく違い、職人の儲けに関して裁縫一強の時代である。職人レベルも30までしかなく、「汗と涙の結晶」というシステムは影も形もなかったころの話である。[/prpsay]

 吾輩はげいむすきおである。今回は職人の話をしようと思う。

 前回、語った通り、吾輩は現在存在する職人ギルドを一通りまわった。その時の吾輩の心境を語ったメモがあったため、それを引用するのである。

げいむすきおメモ
 どの職人ギルドに所属するにしろ一通りは試してはみようと思い、吾輩は各ギルドを巡った。少しずつ体験してみた所「失敗はしにくいが、大成功もしにくい生産系」と、「大成功はしやすいが、失敗もしやすい錬金系」という印象であった。
 言い換えれば「ローリスク、ローリターンの生産系」と、「ハイリスク、ハイリターンの錬金系」ともいえる。
 だが、「材料費にどれくらいかかるか?」「できたものがいくらで売れるのか?」なども考えると、そうすんなりとわけることはできず、どのギルドに所属するかを簡単に決めることは出来ない。
 その事に加え「儲けたいのか」「自分用の装備を作りたいのか」によっても、所属するべきギルドはかわってくるだろう。

 結局吾輩はツボ錬金ギルド、アコニットは防具鍛冶ギルドに所属することになった。そして今、吾輩はツボ錬金レベル30、アコニットは防具鍛冶レベル30と現状での最高レベルである(2012.10.31現在)。

 そのため、生産系、錬金系と両方についてある程度まで分かっておるつもりなのであるが、その”ある程度までわかった”つもりの今だと、両方とも最初の印象とは随分と変わってしまっておる。

 確かにツボ錬金はレベル30となった今でも頻回に失敗する一方で、防具鍛冶レベル30では失敗することはほとんどなくなっておる。その点では、最初の印象は正しかったということになる。
 しかし、話はそう単純ではなく、ツボ錬金の失敗、成功と防具鍛冶の失敗、成功で、その重さが大きく違うのである。

 ツボ錬金なら成功さえすれば、それはすぐに商品になり、バザーでも黒字になる。ところが、防具鍛冶ではただ成功するだけでは、商品にならないのである。

 みなも知っておるとは思うが、装備品には★なしから★3まで様々ある。例え、防具鍛冶に成功し、★なしや★1ができたとしても、原価を割った値でしか売れぬのである。完全に赤字なのである。装備によっては、★2でも赤字のものもある位である。
 ★3ができれば、その赤字を取り戻すだけの利益がでるが、★3できるかどうかはほぼ運なのである。

 防具を打つ際に「かいしんのてごたえ」がでないと★2はできにくいし、その上で「しあげる」の後にもう一度「かいしんのてごたえ」の効果音が出ないと、★3はほぼできないのである。

「で、結局どの職人が儲かるんだ」と、すぐに即物的な質問をするものもおろうかと思う。「どの職人が儲かるのか儲からないのか」という話になると、どこまでを期待しているかにもよる、ということになる。

 強ければ、素材狩り、レシピ狩りをした方が儲かるだろうから「ツボ錬金は儲からない」ということになるだろうし、他に儲ける手段をもっていなければ「ツボ錬金は儲かる」ということになる。また、どの段階で「儲かる儲からない」を論じるのかという点も問題になる。一人前になりたてで「この職人は儲かる」と思える程度に儲かり、レベルが上がりきった時に「今一つ儲からない」となるようであれば、前者の段階にある者は「儲かる」と言い、後者の段階にある者は「儲からない」と言う状況が生まれる。
“一人前になりたて”の期間はすぐに通り過ぎてしまうし、儲けも少ない。現状では”レベルが上がりきった”状態の期間が長い為、そこで儲かるかどうかが重要であると吾輩は考えておる。

 職人レベルが低くとも「ギルドマスターからの依頼品をこなしながら、それ以外にも数品作ってバザーに出しておく」という程度でやっていけば、どの職人であっても黒字でやっていくことは可能である。よって、その職人が儲かるか儲からないかを語る時、レベル30の段階で儲かるか儲からないかを考えねばならぬと思う。

 現状、レベル30になるまでは、儲かる儲からないという次元にはおらぬ。レベル30になるまでは、儲かる品を選ぶ眼や、バザーでの値段の付け方を学ぶ練習期間であると割り切った方が良いのである。”一時的に”であれば、レベル30まででも、レベル30並に儲けることはできる。レベルが低くとも、身に合わぬプラチナ装備を使い、作ることができるぎりぎりの高レベルの装備品に手を出し、それでうまくいけば一時的には儲かるであろう。
 経験値は多く手に入る為レベルが上がりやすく、また、レベルの高い装備の方が評判も上がりやすいので名声を手に入れバザーに並べられるものが多くなるため商売的には有利となり、良いことづくめのようであるが、ギャンブル性が高くなり過ぎる。

 バザーの向こうには、レベル30の職人でひしめいておるのである。

 職人で儲けようという人間は、一日に20個も30個も作っておるのである。そういった者々は、全部平均して儲けが出ればよいと考えておるのである。10個作って平均2個の★3ができる装備品があるとしよう。★3が十分な利益を上げるのならば、★2は少々下げて出しても大丈夫なのである。
 そんなのを相手にするのに、ちょっとだけ作ってちょっとだけ儲けようなんて考えは甘いのである。下手なレベル30よりは、上手いレベル20の方が、成功率が高いことはあるだろう。
 しかし、実際にバザーでライバルとなるのは上手いレベル30である。下手なことはしない方が得策だと言えるだろう。

 最初は身の丈に合ったものを作り、身の丈に合った儲けで我慢するのがよい。

 では、レベル30になってからどうかについて考えてみよう。
 儲けようと思えば、金を持っているハイエンドの人間相手に商売をするのが良い。現状、ハイエンドと言えば、覚醒魔法使い、天使僧侶ということになる。強ボス相手に連戦し、オーブ狩りができるのは上記職業に加え、盗みができるタイガー盗賊といった所であろう。
 そして、そういった職が装備する防具は、見事に全部裁縫で作られるのである。そして、裁縫でできた防具と相性がいいのは、”さいだいMP+”や”MP消費しない率”のあるランプ錬金なのである。

 結局の所、ハイエンドでは物理よりも魔法の方が優勢である現在、戦士、防具鍛冶、ツボ錬金よりも、僧侶、魔法使い、裁縫、ランプ錬金が最終的に優勢となると考えておる。

 武器鍛冶は、防具鍛冶と大きく変わらないようなものではないだろうか。防具鍛冶は、アタマ、からだ上、からだ下、ウデ、足、盾とバリエーション豊富だが、武器鍛冶は「剣は戦士の魂」ともいう程であり、一点集中して金をかけるため、長所短所で五分五分といったところか。
 ただ、現状のハイエンドコンテンツの一つ「ツメ」が武器鍛冶の範疇であり、そこは良い点であるな。

 あとは道具鍛冶。取り扱う装備が消費物であるため、常にコツコツと稼げそうな所がよさそうである。
 職人である以上は、道具鍛冶の作るものにお世話にならざるを得ぬため、魔法優勢の今は裁縫針やランプを作り、もし将来、物理が優勢となれば、鍛冶ハンマーやツボを作ればよいのであるからな。

 これで全部出たな。今回の話はこれで終わりである。具体的な話は、全てアコニットに任せようと思う。

 む……そういえば、木工などというものもあったな。木工はわからぬ。将来性に期待としか言えぬ。

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