Oculus QuestがPCと繋がるようになる!

Oculus Quest

 9月25日に開催されたOculusの年次開発者会議「Oculus Connect6」で、「Oculus Quest」とPCとを繋いで、「Oculus Rift」向けVRコンテンツを遊べるようにする「Oculus Link」が発表された。

Oculus Quest

一言で表すなら「VR用オールインワン型ゲーミングシステム」。単体でVRゲームを楽しむことが出来る。PCやその他の機器とケーブルでつなげる必要がないので、取り回しが簡単。専用機だけあって、スマホをセットして遊ぶVRゴーグルよりも高機能。ただし、PCに処理を肩代わりしてもらえない分、PCにつなぐタイプのものと比較すると処理性能は落ちる。

Daydream View

 その一方で、Googleは独自のVR規格「Daydream」を楽しむための「Daydream View」の販売を終了した。それも「好評のうちに惜しまれながら終了」というような華々しい終わり方ではなく、とても地味なこっそりと消えていくような終わり方だった。

 10月15日に行われたGoogle主催のイベント「Made by Google」でGoogleスマホ最新バージョン「pixel4」が大々的に発表された。しかし、その最新スマホはDaydream View対応が謳われておらず、そのイベント終了後、直営のオンラインストアから販売ページが消えた。

 その後、GoogleはメディアにDaydream Viewの販売を終了することを認める声明文を送った。GoogleはVRを諦め、ARに多額の投資をしているそうだ。

Daydream View

スマホをセットしてVRが簡単に楽しめるいわゆるVRゴーグルの一つ。外装がファブリックで、専用のコントローラもついたちょっと高級なタイプ。「Daydream」という規格をGoogleが作り、ある一定以上の性能を持ったスマホを対応スマホとした。専用のアプリもいくつかあり、対応スマホの性能の下限を決めることで、リッチな表現もできていたが、所詮はスマホであって専用機ではないため中途半端なものになっていた。結局、専用アプリが大して増えることなく終わってしまった。スマホをセットする位置にNFC読取がついていてセットするだけですぐ専用アプリが起動したり、きっちり真ん中にセットしなくてもちゃんと見えるように上手く表示してくれる仕組みがあったり、少し高級なだけあって少し便利な機能もあった。ただ、VRゴーグルとしては便利というだけで、VR自体の機能は専用機とは比べるべくもなく……といった感じのものだ。

 色んな動画サイトに対応したり、便利なアプリが増えたり、新しい遊びを提供してくれたりすることをずっと待っていたのに……。ずっと信じて待っていたのに……。本当にただのdaydreamに終わってしまった。

 ただ、きっちりと「終了します」とGoogleが宣言してくれたのは良かった。次に進むことが出来る。

 こんな日が来るであろうことは薄々と感じていた。対応スマホを持っていたから、ちょっと買ってしまっただけだ。買ってしまったから、ちょっと期待してしまっただけだ。

次は何を買うか。

 私は元々、体を動かすタイプのゲームが好きだ。スポーツと違って一人で出来るし、外に出なくても楽しめるのが良い。Wiiやキネクトやは随分楽しんだし、PSMoveも2本持っている。遡るとファミコンのファミリートレーナーも好きだった。今はswitchのFit Boxingを遊んでいる。そのため、以前から実際に体を動かし遊ぶVRやARにはすごく期待していた。

 Daydreamが不発に終わってしまったので次のデバイスが欲しい。だが、現状、VRはまだ発展途上であって、中途半端なものを買うとすぐに買い換えないといけなくなる。しかも、その中途半端なものですら結構高額だ。高額なのに、またDaydreamのように見捨てられたら……。そう考えると、機種選びに慎重になってしまう。

PC接続型と単独型

 VRデバイスを選ぶ際に一番悩むのは、手軽さはないが高機能なPC接続型にするのか、機能は制限されるが手軽な単独型にするのかだ。

 ソフトの豊富さはSteamVRが使えるPC接続型の方が有利。単独型でもPCのSteamVRを使うことが出来るものもあるにはあるようだが、データのやり取りを無線でする形になるので、完璧に本来の挙動通りというわけにはいかないようだった。そして単独型はDaydreamのように見捨てられるのが怖い。

 ただしPC接続型は遊ぶ場所が限定される。PCの近くでしか遊べない。部屋を移動することができない。それにケーブルがごちゃごちゃしているのは好きではない。ケーブルを接続したり、PCの設定をしたりと遊ぶまでに色々しないといけないことがあると、面倒になって遊ばなくなる可能性が高い。単独型の手軽さは魅力的だ。

そして、結局……。

 上記のように迷っているところに冒頭のQuest Linkの記事を見つけてしまった。PCにつなげればSteamVRも遊べるらしい。

 本来の時系列は、9月25日にQuest Link発表、10月15日にDaydream終了発表だが、私はDaydream終了発表、良さそうなVRデバイスを探す、Quest Linkの記事発見という流れだった。

 普段は単独で気軽に遊べて、その気になればPCにつなげて遊ぶ事も出来るなんて! 楽しめる範囲が広い!

 で、勢いで買った。Quest Link発表より、Daydream終了発表が先だったら他のVRデバイスを買っていたかもしれない。

純正のインイヤーヘッドホンとトラベルケースも一緒に買った

 Stadiaの情報を集めようと思って、Made by Googleの記事を読んでいたのに、全然関係ないところに話が進んでしまった。

Oculus Quest インイヤーヘッドホン

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