私がトラックボールの便利さに気付いた製品。数あるトラックボールの中でも、このRelaconは見た目も特殊で、不便なところも多い。だが、使いどころを選べばこの上なく便利な製品だ。
使う時に掴んで握りこむ必要があるし、使わない時はどこか邪魔にならないところに置く必要があるしで、ブログの更新などのように右手がキーボードとトラックボールを行ったり来たりする場合は余計な手間がかかる。しかし、PCでネットサーフィンをするだけとか、動画を見るだけとかの時は、他の何物と比較しても圧倒的に楽だ。
ネットサーフィン時でも、検索する際に文字を打つくらいのことはあるが、単語を打ち込むだけなら、Windowsであればスクリーンキーボード、Macであればキーボードビューアで事足りるため、これ一個持っていれば十分である。
2種類の製品がある(Bluetoothか2.4GHzか)
同じ見た目で、Bluetooth接続のM-RT1BRXBKと、2.4GHz帯の電波を使って接続するM-RT1DRBKの2種類がある。2.4GHz接続の方はレシーバーが付属し、USB端子にさすことで使える。
私はBlutooth接続の方を買った。スマホにも接続できるから便利かと思ってこちらにしたのだが、今の所スマホでは使っていない。
使い方
本体を握りこんで使う
親指でトラックボールを転がせるように本体を握りこむと、人差し指で「右クリック」ボタンと「左クリック」ボタンが押せるような形になっている。トラックボールのすぐ手前にマウスホイールが付いていて、そのわきにブラウザの「戻る」ボタン、「進む」ボタンがあり、最小限の動きでネットサーフィンが出来るようになっている。その手前側にはメディアコントロール部分があり、「再生/一時停止」「前トラック」「次トラック」「音量大」「音量小」などのボタンがセットになっている。
デスクにスペースがいらない
握りこんで使うため、デスクが散らかっていて物が置けない状態でも問題なく使える。椅子の背もたれに身体をゆだねたままでも使えるし、極端な話、寝転がっていても使える。パソコンの画面を大型のテレビに映して、ソファーに身を埋めてネットサーフィン&動画鑑賞なんてことも出来る。
ボタンのカスタマイズも出来る
「エレコム マウスアシスタント」を使って、ボタンのカスタマイズができる。
カスタマイズできる部分は大きく分けて3つある。
- 握りこんだ時に、人差し指の位置にくる右クリック、左クリック部分。
- マウスホイールとその両脇にある「戻る」「進む」ボタン部分。
- その手前側にあるメディアコントロールをするための部分。
本体左側面にある電源とペアリング&ポインター速度変更ボタン部分は割当を変えることはできない。
キーボード操作
キーボード操作も割り当てることが出来る。
割り当て方も簡単で、設定したいボタンを選んで、割り当てたいキーを選ぶだけだ。選択肢の中になければ「任意キー」を選び、キーボードのキーを押すことで、そのキーを割り当てることが出来る簡単さだ。
最大、3つの同時押しまで出来るので、私は「Windowsキー + Ctrl + O」で、スクリーンキーボードを起動するようにしている。
プロファイル自動変更
前もって設定しておけば、プログラムごとに自動的に割り当てを変更することが出来る。
私の場合、ブラウザはGoogle Chromeを使っているので、Chromeを操作している時は、あらかじめ設定したネット閲覧時用の割り当てに自動的に変更される。動画を見る時は別のソフトで、そちらのソフトを操作するときはそれ用の設定に自動的に切り替わる。
使い方の例
動画を見る時はデフォルトの設定が便利だが、ネットを見る時はメディアコントロールボタンをほとんど使うことがない。一方、「検索」を良くするので、文字入力がしたい。そこでスクリーンキーボードを一発起動できるよう「音量大」ボタンに前述した「Windowsキー + Ctrl + O」を割り当てている。「音量小」ボタンは「Windowsキー + D」を割り当てて、ウィンドウを全部最小化してデスクトップを表示するようにしている。
他にはブラウザのタブを移動するために、「次のトラックへ」ボタンを「Ctrl + Tab」、「前のトラックへ」ボタンを「Ctrl + Shift + Tab」にしている。
どういう設定にすれば便利かを考えるだけでも楽しい。