Oculus Questを清潔に保つために。

 Oculus Questに限らず、どのVR機器でも専用フェイスカバーが関連商品として販売されている。VR機器は顔に密着させて使うものなので、親しい人であっても共用しにくいという事情があるからだ。

 誰かが使ったあぶらとりがみを再利用することを考えて欲しい。「まだあぶらを吸ってないところがあるから」と言われてもほとんどの人は嫌だろうと思う。多くの人は他の人の顔のあぶらがついたものを自分の顔につけたいとは思わない。そのため、他の人が使ったあとでもすぐに使えるようにと、簡単に付け外しのできる専用フェイスカバーが売られている。

 私はOculus Questを1人で使うため、フェイスカバーなんていらないと思っていた。少々汚れようが、匂いがつこうが自分が気にしなければ何の問題にもならない。そう思っていた。

フェイスカバーが必要になった理由。

 実際にOculus Questを使って遊んでみると、顔が当たる部分は吸水性のある素材でできていて結構汗を吸うことがわかった。加えて、Oculus Questは6DoF(6軸、DoFはdegrees of freedomの略)なので体を動かすゲームも多く、汗をかきやすい。3DoF(3軸)のVRは首の動き(前傾後傾、左傾右傾、右回転左回転)を認識するが、身体自体(正確にはVR機器をつけた頭)を前後左右上下に動かしてたところで何も認識しない。一方、6DoFのVRは首を動きも認識するし、身体を前後左右上下に動かせばそれもきっちり認識してくれる。そのため、体を動かすゲームが多くなる。

3DoF(3軸)
6DoF(3軸)

 1回1時間を数回で、高校の体育の授業のときに使った剣道の面のような匂いがしてきた。匂いだけならいい。しかし、匂いの原因は汗を餌とする細菌の繁殖である。顔に密着する部分に細菌が繁殖しているということだ。別に細菌が湧いて臭くても、実害がなければ問題はないが、あまり気持ちの良いものではない。

 そこで「フェイスカバーだ。フェイスカバーを買おう」と思い立った。

フェイスカバーの種類

 大きく分けて、使い捨てタイプ繰り返し使えるタイプとの二種類がある。

使い捨てタイプ

 材質は吸汗不織布で、両面テープやマジックテープでくっつけるタイプと、横からループ状の紐が出ていて耳にかけるタイプとがあるようだ。汎用性が高く、VR機器を買い替えても使えそう。

 50〜100枚セットで売られていることが多く、50枚セットなら1000円〜2000円程度、100枚セットなら1500円〜3000円程度で、1枚にすると大体15円〜30円。

繰り返し使えるタイプ

 綿のもの、シリコンのもの、合成皮革のものと3種類ある。値段も様々で、1000円~3000円位。形的に専用であることが多く、VR機器を買い替えると使えなくなる可能性が高い。

材質お手入れ通気性・防汚性
綿水洗い可。乾燥が必要。通気性は良いが、大量の汗だとVR機器まで汗が滲みてしまう
シリコン水洗い可。拭いてすぐ使える。大量の汗でもVR機器自体は大丈夫だが、ゴーグル内が蒸れる。
合成皮革水洗いは痛む。水拭き程度。汗がVR機器まで滲みることはないがあまり汗を吸わないためゴーグル内が蒸れやすい。



VR フェイスカバー シリコン

どれが一番いいだろう。

 色んな友達にも少しずつ遊んでもらうとか、お店で体験スペースを設けるとかのように、同じ人が繰り返し使うわけではなければ、使い捨てで決まりだろう。しかし、私には友達がいないし、お店をもっているわけでもない。それに加えて、不織布は見栄えが良くない。それこそ1人で使うには関係ない話ではあるが、美意識の問題だ。

 特定の友達であるとか、家族であるとかと共用する程度なら繰り返し使えるタイプを人数分買えばいい。ましてや今回は私1人が使うだけなのだから、ランニングコストを考えると繰り返し使えるタイプがいいだろう。

 汚れよりも汗を気にしているので、布製は除外。シリコン製か合成皮革製かで迷ったが、シリコン製の方が薄くて邪魔になりにくそうなのと、手入れが楽そうなのが決め手になって、シリコン製を買うことにした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です