吾輩はげいむすきおである。

吾輩はげいむすきおである。勇者げいむすきおである。
残念ながら、吾輩のことを知る者はごくわずかである。
ましてや、吾輩のことを勇者と認める者に至っては一人もおらぬ。

――いまはまだ。

おそらく貴公も吾輩のことを全く知らぬであろう。
だが、今、知った。知ってしまった。
少しでも知ってしまったならば、さらに知りたくなったはずである。
さらに知りたくなったならば、ここに書かれておる吾輩の記録を読むと良い。
吾輩の記録を読んだならば、認めざるを得なくなるだろう。

げいむすきおは勇者である、と。

まあ、認めぬなら認めぬで良い。
貴公が認めようが認めまいが、吾輩が勇者であることは揺るぎない事実であるからな。

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