第162回芥川賞&直木賞候補作品発表

[prpsay img=”http://gamesukio.com/books/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4369.png” name=”げいむすきお”] 第162回芥川龍之介賞と第162回直木三十五賞の候補作品(2019年下半期)が公益財団法人日本文学振興会のサイトで発表されました。
 芥川賞は5作品が候補に挙がっています。
 前回『ラッコの家』で芥川賞候補に挙がった古川真人の作品が今回も候補に挙がっています。古川真人はこれまでにも『縫わんばならん』が第156回(2016年下半期)、『四時過ぎの船』が第157回(2017年上半期)で候補になっており、今回4回目の候補入りとなります。髙尾長良は『肉骨茶』が第148回(2012年下半期)、『影媛』が第152回(2014年下半期)に候補入りしていますので今回で3回目です。木村友祐、千葉雅也、乗代雄介の三名は今回が初の候補入りとなります。

 直木賞も同じく5作品が候補に挙がっています。
 湊かなえはこれまでに、『望郷』第149回(2013年上半期)、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』第155回(2016年上半期)、『未来』第159回(2018年上半期)と候補になっており、今回4回目の候補入りで、他の4名は初候補入りとなります。

 選考会は2020年1月15日(水)午後4時から築地・新喜楽で開催され、選考委員は芥川賞が小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、堀江敏幸、松浦寿輝、宮本輝、山田詠美、吉田修一(高樹のぶ子が辞任、松浦寿輝が着任)の9人、直木賞が浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆき(東野圭吾が辞任、角田光代が着任)の9人となっています。[/prpsay]

どう違うの? 「芥川賞」と「直木賞」

第162回芥川龍之介賞候補作品

作品名著者掲載誌月号
幼な子の聖戦木村 友祐(きむら ゆうすけ)すばる11月号
音に聞く髙尾 長良(たかお ながら)文學界9月号
デッドライン千葉 雅也(ちば まさや)新潮9月号
最高の任務 乗代 雄介(のりしろ ゆうすけ)群像12月号
背高泡立草古川 真人(ふるかわ まこと)すばる10月号

選考委員
小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、松浦寿輝、堀江敏幸、宮本輝、山田詠美、吉田修一
選考委員芥川賞受賞作品受賞回
小川 洋子妊娠カレンダー第104回(1990年下期)
奥泉 光石の来歴第110回(1993年下期)
川上 弘美蛇を踏む第115回(1996年上期)
島田 雅彦なし(候補に挙がったのは計6回)
堀江 敏幸熊の敷石第124回(2000年下期)
松浦 寿輝花腐し第123回(2000年上期)
宮本 輝螢川第78回(1977年下期)
山田 詠美なし(候補に挙がったのは計3回)
吉田 修一パーク・ライフ第127回(2002年上期)

第162回直木三十五賞候補作品

作品名著者出版社
噓と正典小川 哲(おがわ さとし)早川書房
熱源川越 宗一(かわごえ そういち)文藝春秋
スワン呉 勝浩(ご かつひろ)KADOKAWA
背中の蜘蛛誉田 哲也(ほんだ てつや)双葉社
落日湊 かなえ(みなと かなえ)角川春樹事務所

選考委員
浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、宮城谷昌光、宮部みゆき
選考委員直木賞受賞作品受賞回
浅田 次郎鉄道員第117回(1997年上期)
伊集院 静受け月第107回(1992年上期)
角田 光代対岸の彼女第132回(2004年下期)
北方 謙三なし(候補に挙がったのは3回)
桐野 夏生柔らかな頬第121回(1996年上期)
高村 薫マークスの山第109回(1993年上期)
林 真理子「最終便に間に合えば」「京都まで」第94回(1985年下期)
宮城谷 昌光夏姫春秋第105回(1991年上期)
宮部 みゆき理由第120回(1998年下期)
[prpsay img=”http://gamesukio.com/books/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4369.png” name=”げいむすきお”] 直木賞候補は、候補入り初の4人と候補入り4回目の湊かなえという両極端なメンバー。順当にキャリアで勝る湊かなえが受賞するのかどうか。[/prpsay]

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